お客様だった私。家族の家づくり奮闘記|間取り編|
土地が決まったら、次はいよいよ間取りづくり。家づくりの楽しみのひとつです♪
家族の時間がゆったりと流れるリビング、使いやすいキッチン、広々としたお風呂…「こんな暮らしがしたい!」をすこしずつ形にしていく。
これから一枚の紙の上で無限に広がる夢と、現実とのせめぎ合いが始まります。
間取り打ち合わせスタート
はじめての家づくり。夫婦ともに知識は全くと言っていいほどありません。
今の生活、今後の生活を考慮しながら自分たちの要望をまとめてお伝えするところから始まりました。
理想の暮らしをイメージしてみよう
- 家族のつながりを感じられる開放的なリビング
- それぞれのプライバシーも守れるようにしたい
- 安心して子育てができるつくり
- 家事がラクにな動線でストレスなく暮らしたい
- 収納スペースはまとめてたっぷりと!
いまは安心して子育てをすることを優先したい
間取り決めに関してたくさんの要望を挙げましたが、その中の優先順位もあらかじめ決めておきました。
そもそものきっかけとして「安心して快適に子育てできる環境を整えたい」という思いが強くあったので、親子ともに安全に過ごしやすい家になるように考えました。
たとえば、階段は玄関先ではなくリビングの先に配置。
これにより、外出時や帰宅時に必ず家族の顔を見られる動線になり、自然と家族がリビングに集まるようにしました。他にも家事動線や収納の位置など、子育てしながら快適に過ごせることを重視しながら間取りを決めていきました。
打ち合わせ中のやりとり
リビングは広く、開放的にしたいなと考えていました。でも、土地の広さ等からリビングは16帖ほどしかとれない・・・
前回の土地探し編で納得して決めたはずなのに「土地がもう少し広ければ叶えられたのかな」という気持ちがどうしても過ります。仕方のないことだと思っていたところ、目に留まったのが吹き抜けを採用したプランでした。
吹き抜けをつくるという発想は最初まったくなく、空間の無駄遣いでは?とすら思っていましたが、設計士の方から「天井が高くなることでリビング全体がより開放的に感じられますよ」という説明を受け、採用することになりました。
結果的にこれが大正解で、実際の広さ以上に解放感が生まれ、私たちの家の大きな魅力のひとつになりました。「土地の広さがもう少し欲しかった」という私たちの気持ちも汲み取ったうえでのご提案だったので感激しました。
少しでも希望がかなえられるように小さな悩みから大きな悩みまで、一つひとつ一緒に考えてくださり、これ以上ないくらいに完成度の高い間取りに仕上がりました。
理想と現実と
間取りについてたくさんの要望を伝えたとき、「妥協しなくてはならない点があるだろう」と思っていました。家づくりには理想と現実のギャップがあることを、土地探しのときにすでに学んでいたからです。
ところが、実際に振り返ってみると、間取りに関しては驚くほど妥協した部分がなく、理想にとても近い形となりました。
強いて挙げるなら、予算の都合でスペースだけ確保したのみで作るまではできなかったウッドデッキくらいです。それも「将来のお楽しみ」だと捉え、暮らしのアップデート要素のひとつとして前向きに考えることができています。
間取りづくりを振り返って…
自分たちの生活スタイルを考えてまとめ、それを言語化して伝えることは容易ではありませんでした。イメージ画像を提供したり、わからないことを正直に話したり、間取りに関する考えは共有できていると思っていた夫婦間ですら、すんなりとまとまらない場面もありました。
そんな私たちの抽象的な希望をくみ取って、丁寧に形にしてくれた設計士さんには感謝の念が尽きません。
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満足度の高い間取りが決まり、暮らしのイメージもより鮮明に見えてきました。
次回は毎日がもっと楽しくもっと快適になるような工夫を考えていきます。
より豊かに暮らすために採用した設備や、家事動線についてお話していこいうと思います。

この記事を書いた人:笹山 絵理(家づくりバディ)
30代の同級生の夫と、ヤンチャ盛りの子ども2人の4人家族。
上の子どもの進学を機に、一念発起して家を建てることを決意。
家族が穏やかに過ごせる暮らしを目指しながら、家づくりの経験や工夫をシェアします♪