お客様だった私。我が家の家づくり奮闘記【番外編】|新居で暮らして思うこと|
明るい玄関に、広々としたリビング。
姿は見えなくても家族の声が聞こえ、気配が感じられる・・・そんな“適度な距離感”を保てる理想の我が家。
夢にまで見たマイホームでの暮らしは、想像以上に快適でした。
そして実際に暮らしてみて初めて気づく、うれしい発見もたくさん。
今回は引っ越して間もない我が家の様子をちょっとだけお見せします。
お家に帰りたい子ども
引っ越しを終えてはじめて我が家で過ごす夜。ベッドに入ると、上の子が突然「お家に帰る」と言い出しました。
事前に引っ越しのことは説明していたのですが、改めて「ここがお家だよ」「新しいお家にお引越ししたんだよ」と伝えると、なんともいえない微妙な表情をしていました。
以前住んでいた賃貸はわたしの年齢と同じくらいの築年数でした。夏は暑くて冬は寒く、どこからか虫や灰も入り、湿気もひどかったので季節関係なく常にカビとの闘い。長くお世話になった住まいには感謝の気持ちはあるけれど、わたしも夫も気持ちはすっかりぴかぴかマイホームに傾いていました。
それとは裏腹に物心つく前からずっと暮らしてきた上の子にとっては、どんなに綺麗で広くても、「これまでの家」から離れることに戸惑いがあったのだと思います。
一方で下の子は初日から部屋中を走り回り、「かくれんぼしよう!」と笑顔で誘ってきたので同じ兄弟でも、感じ方にこんなにも差があるのかと、興味深かったです。
上の子も新居を泣いて嫌がったりすることはありませんでしたが、どこか「腑に落ちない」「納得いかない」ないというような様子でした。その「お家に帰りたい」という気持ちは特に否定も肯定もせず、そっと見守ることに。
それから半月ほど経つと、“ここが自分の家”だと受け入れができたようで、「お家に帰る」とは言わなくなり、穏やかに過ごしています。
お家で過ごしたい大人
新居に移る前は、週末は少し遠出をして温泉や外食を楽しむことが多かったのですが、自宅のお風呂が広々と快適になってからは、「温泉に行こうか」という機会が少なくなりました。結果的にちょっとだけ節約にもなっていますが、家族みんな温泉好きなので、そろそろ涼しくなってきたので「近々また行きたいね」と話しています。
他にも、近場で外食するより、お肉や野菜を買って適当に焼いたり、テイクアウトやお惣菜を買って家で食べたりする機会が増えました。
外食はお金がかるというのも理由のひとつではありますが、その根本に「家でゆっくりしたい」という気持ちがあることに気づきました。
日々の小さな選択の中からも、「家で過ごしたい」という思いが自然と表れているのは、家が快適であるからこそ。そう考えるとちょっと嬉しくなります。
お家時間も好きだけど、おでかけや外食を楽しみにしている子どもたちの気持ちも大切に。
時間やお財布と相談しながら、これからもうまくバランスを取って楽しんでいきたいです。
家づくり継続中
引き渡しが終わって、家づくりも一区切り・・・そう思っていましたが、実はまだ続いています。
子どもたちの部屋にはまだベッドや家具がなく、夫婦の部屋にも箱に入ったままの私物がいくつか残ったまま。
洗面台の引き出しや、キッチン・カップボードを使いながら 「ここに置くより、こっちの方がいいかも?」と収納に関してはまだまだ模索する日々です。収納ボックスは何とか揃えましたが、カトラリーや食器、掃除道具も最小限。細かいキッチンツールもこれから揃えていく予定です。
ちゃっかりかわいいインテリアを増やしながら、我が家を育てているところです。
季節を楽しむ
引っ越して良かったと思うことはたくさんありますが、お家の設備やつくりとは少し違うところで言えば“ 季節を楽しめるようになった ”ことです。
夏休み期間中の引き渡しだったので、夕食に夏祭りメニューを出してみたり、そうめんもトッピングできる薬味や具材を増やしてパーティ風にしたり、最近では秋らしいインテリアを飾ったり、今日は丁度ハロウィンなのでそれにちなんだ献立を考えてみたり・・・旬の食材や小物に手が伸びる機会が増えました。
家のスペースにも、気持ちにも余裕ができたことよって、「積極的に」「意識して」というよりも「自然と」「自ずと」季節や行事を楽しもうとする気持ちになっているように思います。
これから迎える新居ではじめてのクリスマス、年越し、家族の誕生日・・・今からとても楽しみです。
お家時間を楽しむ
子どもと絵本を読んだり、いっしょにご飯をつくったり、かくれんぼして遊んだり。
子どもが寝静まったあとは、お茶を飲みながら夫と話したり、気になっていた映画をみたり・・・
そんな何気ない時間がとても有意義なものとなり、特別なことがなくてもどこか満たされた時間が流れています。
まだ夫婦それぞれの個室や、子ども部屋を十分に活かしきれていないので、これからは「家族の時間」だけでなく、それぞれの「ひとり時間」も少しずつ楽しめるようになればいいなと思っています。
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家づくりを終えたものの、まだまだ模索中の我が家。少しずつ“自分たちらしい暮らし”に近づいているように感じます。
これからも家族とともにこの家を育てながら、穏やかな日常を重ねていきたいです。
 
この記事を書いた人:笹山 絵理(家づくりバディ)
30代の同級生の夫と、ヤンチャ盛りの子ども2人の4人家族。
上の子どもの進学を機に、一念発起して家を建てることを決意。
家族が穏やかに過ごせる暮らしを目指しながら、家づくりの経験や工夫をシェアします♪
