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お客様だった私。我が家の家づくり奮闘記|家づくりを終えて|

我が家の家づくり奮闘記もいよいよ最終回となりました。
「家族も増えたし、ここではちょっと手狭だよね」そんな話が出てから早いもので3年。上の子が小学校にあがるまでには・・・と考えていた家づくりも気が付けば下の子の卒園が見えてきていました。長くかかった“我が家の家づくり”もこれで終わりです。
文字通りゼロからスタートした家づくりは考えること、決めることが想像以上に多く、限られた時間の中で選択していくことは本当に大変でしたが、迷いながら決めたあれもこれも、我が家らしい居心地の良さや家への思い入れに繋がっていて、今は穏やかな毎日を過ごすことができています。

 

苦労したこと
一番苦労したのは間違いなく土地探しでした。土地が出ないことには建売等の他の選択肢も視野に入れながら動かなくてはならず、モチベーションを保つのも大変でした。
完璧を求めると一気に土地探しのハードルがあがるので、譲れないポイントは大切にしつつ、妥協点を見つける気持ちで探しました。
結果として、自分たちにとって本当に必要な条件を満たす土地を選ぶことができ、満足度の高い決断につなげることができたと思います。

 

大切にしたこと
常に念頭に置いていたのは「家族と暮らす」ということでした。
言葉にすると当たり前のように聞こるけれど、家族といっても好みやライフスタイルはそれぞれ少しずつ違います。特にこれから成長していく子どもたちのことを考えると、いつでも安心して快適に過ごせるように最初から子ども部屋を分けたり、思春期を迎えても「ただいま」「おかえり」といった日常のあいさつだけは自然に交わせるように間取りを工夫したりしました。

 

難しかったところ
おそらく一生に一度の大きな買い物。「最初から最後まで一筋縄ではいかなかったな」というのが正直な感想です。
中でも一番難しかったのは、“話し合う時間をつくること”でした。
打ち合わせでたくさんの提案をしてもらっても、最終的に考えて決めるは自分たちなので一旦持ち帰るということも多くありました。
初めてのことでわからないことだらけの中、何もわからない者同士で話し合う・・・それだけでも時間がかかるのに、夫婦で意見が分かれたときは、どうすり合わせるか、そのための時間をどう確保するか、が大きな課題でした。
食事をしながら気軽に話せるような内容でもなかったので、改めて話し合いの時間を設ける必要があり、そのために睡眠時間を削ったり、家事がおろそかになったりと、何かを犠牲にしなければならない場面もちらほら。そうなると集中力が続かなかったり、散らかった部屋にイライラしたりと、思うようにいかないことも多かったです。
それでも、どうにかこうにか重ねてきた話し合いの結果には、妥協や我慢もありましたが、そのたびに家族で相談し、納得して進めてきた分、「自分たちで考えて建てた」という実感と愛着を強く感じています。

 

家づくりを終えて
一通り終えてみて強く感じたことは、「家づくり」とはただ“住む場所”をつくるという単純な話ではなく、これからの暮らし方や家族との時間を “どう暮らしていきたいか”真剣に考える大切なプロセスだったということです。
建築について知識もほとんどなく、物価高で予算も厳しい・・・「小さい土地に小さい家しか建てられないかもしれない」そんな不安がいつも頭のどこかにありました。現に土地の広さは妥協したし、決して“広さを誇れる家”ではありません。
それでも、完成したこの家を見て思うのは、家の大きさや豪華さは、わたしたち家族にとって思っていたほど重要ではなかったということ。今のライフスタイルに寄り添い、これからの暮らしを前向きに思い描ける家こそ、わたしたちにとっての“良い家”だったのです。

 

 

たくさん迷って悩んだ末に完成したこの家は、“家族と過ごす時間を大切にできる場所”となり、今では家そのものが、まるで家族の一員のように、日々の暮らしを静かに支えてくれる大切な存在になりました。
これからもこの家と一緒に家族の時間を重ねながら、少しずつわたしたちらしい暮らしを育てていきたいと思います。

執筆者のプロフィール写真

この記事を書いた人:笹山 絵理(家づくりバディ)

30代の同級生の夫と、ヤンチャ盛りの子ども2人の4人家族。
上の子どもの進学を機に、一念発起して家を建てることを決意。
家族が穏やかに過ごせる暮らしを目指しながら、家づくりの経験や工夫をシェアします♪