これからの暮らしと、住まいのこと。
先日、久しぶりに実家に帰ったときのこと。
家を出て10年も経つと、家の使い方もずいぶんと変わったなと感じました。
母も年齢を重ねたなぁ、と感じる一方で、
これからも住み慣れた家で、健康に暮らし続けてほしいという思いもあります。
そのためには、家の傷みを直すだけではなく、
これからの暮らしに合わせて、住まいの使い方そのものを
考えてみる必要があるかもしれない…そんなことを思いました。
●暮らし方で変わる住まい
例えば、子どもたちが独立して部屋を使わなくなったり、
年齢を重ねることで、これまで気にならなかった段差や階段が負担になったり。
2階建ての家でも、1階だけで生活を完結させたいと考えることもあるかもしれません。
以前は不便を感じたことなんてほとんどなかった家でも、
家族構成や年齢、生活スタイルの変化によって、
気になるところは少しずつ出てくるものです。
私の実家も、家族の暮らし方が変わったことで、
以前とは使い方が変わった部屋や、持て余している部屋があります。
母も膝の調子が気になるようになりました。
今も2階で寝ているようですが、これから先のことを考えると、
階段の上り下りが負担になることもあるかもしれません。
そう考えると、建てたときの間取りや使い方を
そのまま維持していくことが必ずしも最適とは限らないのだと思いました。
今は大きな不便がなくても、これから先の生活を想像してみることで、
住まいについて気づくことはあるのではないでしょうか。
●今の住まいを見つめなおす
実家のことを考えるなかで、まず気になったのが、
長年そのままになっている家具や物、そして使われなくなった部屋のことです。
私自身、家を出て10年が経つのに、実家に自分の荷物を残したまま。
いつかは整理しなくてはと思いながら、なかなか手をつけられずにいます。
使っていない部屋があっても、物が置いてあっても、
今すぐ困るということはほとんどありません。
その結果、片づけや手入れが後回しになっているのが現状です。
ですが、これから先、家の修繕が必要になったり、
暮らし方を変えたいと思ったりすることがあるかもしれません。
そんなときに、すぐに住まいを整えるための選択肢を広げられるよう、
親が元気なうちに家の中を見直しておくことも大切なのだと感じました。
持ち物を整理して部屋の中をすっきりさせることで、
これからも使いたい場所や、手を入れたほうがよい場所も
よりはっきりと見えてくるかもしれません。
物を減らすことが目的のではなく、
これからの暮らしを見据えて住まいを考えるための余白をつくること。
それも。今の住まいを見つめ直すひとつの方法なのだと思います。
●これからも心地よく暮らすために
実家で暮らしていたときのことを懐かしく思い出しながら、
家は建てたらそこで終わりというものではなく、
そこで暮らす人の変化とともに、
使い方は変わっていくものなのだと感じました。
今すぐ大きなリフォームをするという話ではなく、
少し先の暮らしを想像しながら、
今あるものをそのまま活かせるのか、修繕が必要なのか、
それとも、暮らし方そのものを見直したほうがよいのか、
考えてみることは大切なのかもしれません。
「これから、ここでどんな暮らしをしたいか」
これは、私自身が家づくりをするなかで、よく考えていたことです。
これからも住み慣れた家で心地よく暮らしていくために。
家を建てるときだけではなく、暮らし始めてからも、
ときどき立ち止まって、今の住まいと、今後の暮らしを考え続けることは、
とても大切なのではないでしょうか。
この記事を書いた人:笹山 絵理(家づくりバディ)
30代の同級生の夫と、ヤンチャ盛りの子ども2人の4人家族。
上の子どもの進学を機に、一念発起して家を建てることを決意。
家族が穏やかに過ごせる暮らしを目指しながら、家づくりの経験や工夫をシェアします♪
